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Mika Morizaki

戦前のベビーローライ1


Rolleiflex 4x4(愛称ベビーローライ)というカメラには、戦前モデルと戦後モデルがあります。1928年に最初のローライフレックスオリジナル(117フィルム使用)が作られてから2年後に作られたカメラで、巻き上げがクランク式となり、後のスタンダード(6x6)に引き継がれる元となるカメラでもあるのです。


戦前のベビーローライの種類は、オリジナルの410・411、2nd model 420・421、3ne model 422・423、4nd modelのスポーツという7種類が存在します。フィルター類は、28.5mmの被せ式で、ローライスタンダードと共通して使うことが可能。(スポーツのみパヨネット式)

Rolleiflex 4x4 original type410

  左:Black baby   右: Original type411

戦前モデルは、戦後モデルより小さく、同じフィルムを使用するというのが不思議な感じがします。最初のモデルが1931年製造と、80年以上経つカメラですが、きちんとメンテナンスすれば、まだまだ現役で使うことが出来ます。もちろん、レンズはコーティングされていないので、晴天の日は、フードは必須。真夏や真冬の使用は避けた方が賢明なのかもしれません。しかしながら、オブジェにしてしまうのは惜しいのです。戦後のベビーローライとまた違う、いぶし銀のような魅力的なカメラなのですから。一度はフィルムが絶滅の危機にさらされた127フィルムですが、現在は、かわうそ商店ブランドのモノクロフィルム、Rerapan100・400、リバーサルフィルムの ReraChrome100、他に海外でも数種、取り扱いがあり、入手しやすくなりました。今後、使う人が増え、現像できるお店が増えていけば、さらに使いやすいカメラになるでしょう。そして、忘れ去られている個体があるのなら、修理して蘇らせてあげたいと思うのです。

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