現像プログラムをカスタマイズ
- Kazuyoshi Kawasaki
- 5月8日
- 読了時間: 2分
プロセッサということで、現像のプログラムがすでにセットされています。モノクロはもちろん、C-41(カラーネガ)、E-6(カラーリバーサル)、ECN-2(シネフィルム)に加え、何とRA-4(カラープリント)まであるのは驚きです。

さらに、自身の使用するフィルムや好みによってプログラムををカスタマイズすることが可能です。私の場合、モノクロはともかく、C-41やE-6は独自処方(自家調合)のため、早速それに合わせたプログラムのカスタマイズをしてみます。
AGOの電源をONし、PCまたはスマホなどからAGOにWi-Fi接続、ブラウザでAGOに表示されるIPアドレスを入力すれば、PCまたはスマホ側に「プログラムコンフィギュレータ」が表示され、現像プログラムのカスタマイズやファームウェアの更新ができるというモノです。

このあたりの細かい説明はかなりはしょりますが、現行の日本語取説でもきちんと解説されているため、戸惑うことはないはずです。
私のC-41の現像温度は通常の38℃より低い30℃のため、発色現像(DEV)および漂白(BLEA)は30℃を目安にし、時間調整のない「MON」設定にします。

STEPの略称は、フィルム現像行程のほぼすべてを網羅しており、次のように読み取りました。(私見)
○STEP
BLEA:漂白
BLIX:漂白定着
CDEV:不明
DEV:現像
HEAT:恒温
PRE:前浴
RINSE:リンス
STAB:スタビライザー
STOP:停止
WASH:水洗
○AGITATION(攪拌方式)
回転攪拌:タンクを回転(水平時) 時計回り15s/反時計回り14sの繰り返し
棒式攪拌:フィルムリール自体を回転(水平時) 時計回り60s/反時計回り10sの繰り返し
立体攪拌:AGO&タンクの垂直攪拌
○TIME CONTROL
時間補正(温度計のみ) or 時間補正せず最低&最高温度を設定(MON + 温度計)
行程のカスタマイズが完了したら、「更新」?ボタンを押せばすぐにAGO本体に反映されます。AGO本体のディスプレイには登録した現像プログラム「FC-1R」が表示されているのが確認できます。

といった具合で、現像プログラムも簡単にカスタマイズできるため、独自処方や増感・減感などにも対応できます。なお、デフォルトのプログラムですが、ワールドワイドの様々なフィルムを扱われているかわうそ商店さんバージョンという訳ではないでしょうが、ちょっとニッチなフィルムばかりが名を連ねていて、Tri-XやHP5+などのメジャーなフィルムが見当たりません。なので、ユーザはこのプログラムコンフィギュレータを多用することが多くなるでしょう。
さて、次回は、いきなりですが今回登録したFC-1RというC-41現像を試してみたいと思います。
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Kazuyoshi Kawasaki