AGOでC-41現像にトライ!
- Kazuyoshi Kawasaki
- 5月15日
- 読了時間: 3分
前回「AGO FILM PROCESSER」(以下、AGO)に登録したC-41(FC-1R)現像行程をご覧いただきます。
撮影したフィルムはこちらの2本。AGO付属のパターソンタンク&リールが135の場合は最大2本までとなります。ちなみに、Kodak EKTACHROME 100G(Exp.07/2009)はリバーサルフィルムのためクロスプロセスとなり、仕上がりも一興かなと。

タンク現像と何ら変わりなく、前浴用温水、発色現像液(30℃)、停止液、漂白液(30℃)、定着液、ドライウェルを予め規定量(AGO取説指示:350ml/cc)を用意します。
※通常のパターソンタンクでの現像場合、135 x 2本では、薬液量:580ml/cc必要なため、約40%節約できます。

電源ON、画面表示の”カスタムプログラム”をカーソルキーで選び”▷”ボタン、さらに前回登録した”C-41-FC-1R”を選び、再び”▷”ボタンを押していよいよスタート。

AGOを上から見ると中央が山なりになっているので裾野側からゆっくりと前浴用の温水を流し込みます。モーター音とともに、タンク内のリールの回転が始まります。終了の10秒前になると”ピッ”と1回音がなります、5秒前に2回、0秒で3回さらになって後、約15秒後に回転が停止。タンクを逆さにして排液したら、発色現像液を注ぎ”▷”ボタンで次の行程がスタート。

発色現像が終われば、水洗、停止、水洗、漂白、水洗、定着、水洗、ドライウェルという予め設定したプログラムが進行します。タンク現像では攪拌の手作業がありますが、AGOはただ見守るのみ。個人的には手持ち無沙汰ですが、攪拌の手間いらずというのはWelcomeな方も多いでしょう。プロセッサーといえども、オール自動というわけではなく、行程ごとに回転が止まりますので、せかされることなくタンク現像と変わらず落ち着いたペースで作業を行えました。
肝心の仕上がりはというと、まだネガ段階ですが、とても良好という感触です。ライトボックス(蛍光管)上のネガを恥ずかしながら掲載しておきます。
○FUJICOLOR 100
タンク現像に比べ抜けが良いように見えます。

○Kodak EKTACHROME 100G(Exp.07/2009)※クロスプロセス
プリントで色味がどう転ぶのか楽しみです。

なお、現像作業を行うAGOの置き場所がAGO本体に向かってやや下がり気味だったり、薬液量が少し多め(漂白液)だったためか、いくらか液漏れをしました。

ファーストインプレッションを踏まえ、現像時に気をつける点を次に書き出しておきます。さらに使用を進めて、注意点は見直していきます。
★今回気がついた注意点
①なるべく水平な場所で作業を
②AGO本体をタンクにしっかりと押しつけ、液漏れに備え受け皿に置く
③水や温水による前浴で液漏れ事前確認
④薬液量は指定量を正確にゆっくりと注ぐ
少し先になりますが、現像したネガのコンタクトプリントができたら、別の回で紹介します。
フィルム現像経験者であれば、AGOの使い方のコツは一度やればすぐに飲み込めます。また、日本語のマニュアル(現時点ではβ版?)もおかしな日本語はほとんど見当たらず、十分な情報量があり不自由はしないと思われます。
モノクロやE-6、ECN-2なども今後試していきますので、お楽しみに。
なお、5/31より「4x4 Photography vol.9」と題した、127フィルム&127フィルムカメラを使った写真展に参加するため、次回更新までしばらく間が空いてしまうことをどうかご容赦を。
●AGOの詳細はこちら
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Kazuyoshi Kawasaki