127フィルムを自作する!?
- Kazuyoshi Kawasaki
- 5月1日
- 読了時間: 2分
更新日:5月6日
127フィルムカメラの最大のハードルが、127フィルムそのものと言えます。かつてはKodakや最晩年ではefkeなどが127フィルムを市販してくれていましたが、現在は皆さんご存じの「かわうそ商店」さんと上海ブランドぐらいで、その入手経路も限られています。以前はかわうそ商店さんで扱われていたカラーリバーサルフィルムもすでにディスコンとなり、35mmやブローニーなどのフィルムラインナップでお気に入りのフィルムが127フィルムカメラで使えたら・・・という想い(野望??)を叶えてくれるのが、今回ご紹介するCAMERHACKの「FCK127 / 120 TO 127 Film Cuttur」です。

個人的には、かつてネットをあさりまくり、プラスチック製トイカメラ"HOLGA"のフィルム室にカッターの刃を仕込んで切り出すチャレンジをしましたが、何本ものブローニーフィルムを無駄にする痛い経験をして半ば諦めていました。そんな折、facebookの「4x4 Photography」を通じて、今回ご紹介するフィルムカッター「FCK127 / 120 TO 127 Film Cuttur」(以下、FCK127)を入手された方から借りる機会を得ました。そして、ちょっとしたコツはいるものの、きちんと127フィルムの47mm幅にスムーズに切り出せ、巻き込む際の失敗が少ない洗練された使い勝手に感動して自身でも購入を決めました。
FCK127の最大の特徴は、次の3点です。
1.明室ですべての作業が行える
2.切り出し&巻き直し時の失敗がほぼない
3.切り出した後に残るフィルムは110フィルムに利活用可能
気になるお値段の方は、49.5€ + 送料(最安で4€ or 追跡18€)なので、日本円で約8,000-10,000円です。3Dプリンターで製作されているようですが、パーツのバラ売りもしておりパーツの紛失や万一の際なども交換・補充が効くところ、そしてトラブル時の対応も真摯でサポートも満足できるものでした。(私の場合はカッターの刃のトラブルで速やかに交換品を発送してくれました)
オーダーを受けてから3Dプリンターで作られるのか、イタリアからの発送のためか、商品到着までは約2週間程度かかりました。

↑こんな感じでパーツがまとめられ、小箱にパッケージされて届きます。
次回は実際に切り出し方のポイントとコツなどを解説します。
●FCK127の詳細はこちら
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