top of page

【プロセッサーレビュー】④AGOでE-6現像にトライ!

  • Kazuyoshi Kawasaki
  • 6月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:3 日前

 今回はE-6、カラーリバーサルフィルムの現像を「AGO FILM PROCESSER」(以下、AGO)を使ってやってみたいと思います。が、先に申し上げると、昨今のカラーリバーサルの値上がりがすさまじく、Kodak E100(135-36枚撮)がヨドバシ価格で6千円を超えていることもあり、テスト用ということで期限切れ、しかも20年以上経過(Exp.07/2002)を使ったために・・・・(結果は後ほど)


 まずは、C-41同様にAGOにカスタムプログラムを登録します。デフォルトでは、Cinestil D6とAristaが登録されていますが、私は河野式という独自処方のためPCからWi-FiでAGOにアクセスしてレシピを登録しました。登録方法のサマリは、こちらを参考に。


 E-6のハードルが高いと敬遠される方も多いのですが、薬液の温度さえモノクロ同様に恒温できれば市販のキットで誰でも簡単にできますので、是非トライしてみてください。


 ちなみに、私の知る市販キットは次の2つです。

 ・ADOX C-TEC E-6キット


 私のカスタムプログラムは、前浴から第一現像(DEV)と水洗までをE100①、発色現像(2DEV)~定着(FIX)をE100②として登録。なぜ、2段階に分けたかというのは、第一現像後の水洗とともにフィルムをリールから外し、スポンジで第一現像の薬液を拭き取ることが通常なのです。こうすることで、発色現像液への影響を最小限に抑えられるからなのです。しかし、パターソンのリールに濡れたフィルムを巻き込むには難があるのではということを第一現像中に思い当たり、水洗を長目にすることでフィルムをリールから取り出す行程を今回はパスしました。


 前置きが長くなりましたが、第一現像および発色現像の薬液を調合、E100シリーズ用発色現像液はpH12を超えるよう苛性ソーダ(NaOH)で調整、さらに指定温度の38.5℃まで上げます。水洗用には温水が必須なので、メスカップで別に用意(35mmx1本なら1.5リットル程度)をしました。


 前浴、恒温で各2分後、排水して第一現像。

 タンク現像では6分ですが、連続攪拌するAGOは、10%程時間を減らしています。この辺りの調整幅は使いながら経験値を蓄えることになるかもしれません。


 後は、登録したカスタムプログラムに則り発色現像、漂白、定着まで済ませ、最後の水洗はAGOを使わずに洗面所で。ということで、AGOをタンクから外し、内蓋を外して見えるのは、リールのクリーム色が透けて見える素抜けのような状態のフィルム!

 薬液を間違えたかとも思い返しましたが、取り違えもしていないことも確認。ひとまず、ざっと水洗を終えて蛍光灯にかざしてみると、僅かながらうっすらと像らしきモノが見えるコマもあるのですが、カラーリバーサルらしい美しい発色も得られぬ痛い有様に。


 やはり20年以上経過したものでは仕方ない結果とも言えます。E-6現像については、再度きちんとしたフィルムでリベンジをしてみたいと思いますので、今しばらくお待ちください。


 最後に、大事なお知らせです。

 私がもたもたとしているうちに、なんと、かわうそ商店さんからAGOが発売されました!

 レビューさせてもらっている、パターソンタンクとリール2個付きの日本国内正規版となります。しかも、現在は発売記念価格となって、通常価格よりお得になっています。このタイミングを是非お見逃しなく!!

★購入は、こちらから

 日本語ローカライズ版についての問い合わせは、「かわうそ商店」さんのお問い合わせフォームからお願いします。


Kazuyoshi Kawasaki

bottom of page